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2008.02.16 Saturday
正直言って、むかしの味・・というのが、俺にはそれほど良いものとは思えない。

なぜって、これだけ世界中の美味が日本に集中してやってきている時代は今まで無かったはずだから。

夏にキリッと冷やした酒や白身の刺身など、100万石の大名だって食べたことはないはずだ。

初鰹なんて、どれほど美味かったのか甚だ疑問なのである。

もちろん、こんな現代でも淘汰されずに生き残っている老舗には敬意を表するにやぶさかでない。

しかし、この池波正太郎という人は、美味く書くのがうまい。

鬼平、剣客商売・・・

ほんとうに美味そうだ。

それはそれ。

この本は蕎麦、ポークソテー、ビーフカツレツ、どんどん焼き、寿司、などからホットケーキ、クリームソーダ、アイスコーヒーからパンやコロッケまで、ずらりと並んだ「むかしの味」である。

その全てが美味そうに書いてある。

資生堂パーラー、新富寿司からフランスの田舎のホテルまで場所もいろいろ。

日本の食は、関東大震災を境に、関東、関西の間でシャッフルされている。

関東で食えなくなった職人が関西に大量に流れ、復興と共に関西の職人が関東に流れてきているのだ。

つまり、ある程度は日本の味は標準化されているわけである。

どちらかというと、俗に江戸前と言われる「うなぎ、天ぷら、寿司」以外は、関西の味が標準の対象となっているように思われる。

あと、蕎麦に関する関東人の異常とも言える執着にも驚く。

うるさいだけに関東の蕎麦には関西は逆立ちしても勝てない。

うどんは逆。

関東のうどんは慣れるとクセになって美味いのだが、やはり本式の関西のうどんには逆立ちしたって勝てない。

むかしの味もきっとここらへんは、変わらないのではないか。

まぁそれはそれ。

大阪ABCのビーフカツレツは一度食ったみたい。

なんでも「白い皿の上でタップダンスでも踊りそうな、活きの良いビーフカツレツなんだそうな。
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